静岡県の大井川鉄道は4日、復活運転に向けて整備している蒸気機関車「C56形44号機」の火入れ式を行い、タイ国鉄時代の姿に戻ったSLから煙が吐き出た。今後、「735」の表記などを入れて、10月7日から営業運転を始める予定だ。
火入れの神事は同県島田市金谷の新金谷駅に隣接した車両区で行われ、伊藤優社長らが臨んだ。たいまつの火がSL運転室のたき口からかまに移された。
車両区長の沢本正巳さん(47)は「ボイラーの載せ替えをはじめ苦心の連続だった」と話し、SL担当助役の中川晶夫さん(37)は「配管やぼろぼろだったデッキを新装するなど手をかけた」と44号機に触れた。
泰緬鉄道走ったC56、タイの姿で復活…大井川鉄道 (読売新聞)
C56は1935年から国鉄の前身である鉄道省により製造された小型のテンダー型蒸気機関車です。
1932年から製造され始めたタンク式のC12は小型で取り回しも良く好評でしたが、タンク式のためもあり長距離の運用はできませんでした。
そのため、C12のタンクを取り外しテンダー式として設計し直されたのがC56でした。
小型で長距離運用も可能と言うことが軍部に着目され、戦争中C56は多数タイやビルマなどに送り込まれました。
日本の敗戦の過程で破壊された物もありますが、
戦後もかなりの数のC56がタイやミャンマーで1980年頃まで活躍を続けました。
C56形44号機はタイ国鉄の機関車として活躍し、その後日本に返還された2台のうちの1台です。
タイ国鉄時代の姿に復元された、ということで、日本の国鉄の蒸気機関車とはひと味違った姿になっていますね。
走る姿も早く見たいですね。